秀吉の野望今週の「江」、いよいよ秀吉の野望がむき出しになってきた。歴代の大河ドラマでもこのあたりの表現にブレはない。つまり、大河ドラマにおいて彼を高潔な英雄として捉えることはないということである。私の知っている限りでも今まで大河ドラマで秀吉を演じていたのは火野正平(「国盗り物語」)、緒形拳(「黄金の日々」)、笹野高史(「天地人」)…。いずれもとても癖のある演者である。今回の岸谷五朗もなかなか熱演である。私は豊臣秀吉を歴史的偉人とは思うが世間一般で言うような英雄とは思わない。若かった頃の一時期を除き、彼は投機的な戦争をしたことはない。金ヶ崎の戦いにおける撤退戦がその最後だったのだと思っている。彼は戦略的に勝てる状況を作ってから戦術レベルの戦争を行う。三木の干殺し・鳥取城の飢え殺し・高松城の水攻めはいずれもそれを具現化したもだと思う。最後の大ばくちと言われる「中国大返し」にしてもロジスティック...
ID : Pass : | 新規登録 |
TOP  >  ブログ  >  管理人  >  テレビ  >  秀吉の野望

管理人 さんの日記

 
2011
2月 20
(日)
22:36
秀吉の野望
前の日記 次の日記 カテゴリー  テレビ
タグ 
本文
秀吉の野望
今週の「江」、いよいよ秀吉の野望がむき出しになってきた。

歴代の大河ドラマでもこのあたりの表現にブレはない。つまり、大河ドラマにおいて彼を高潔な英雄として捉えることはないということである。私の知っている限りでも今まで大河ドラマで秀吉を演じていたのは火野正平(「国盗り物語」)、緒形拳(「黄金の日々」)、笹野高史(「天地人」)…。いずれもとても癖のある演者である。今回の岸谷五朗もなかなか熱演である。

私は豊臣秀吉を歴史的偉人とは思うが世間一般で言うような英雄とは思わない。若かった頃の一時期を除き、彼は投機的な戦争をしたことはない。金ヶ崎の戦いにおける撤退戦がその最後だったのだと思っている。彼は戦略的に勝てる状況を作ってから戦術レベルの戦争を行う。三木の干殺し・鳥取城の飢え殺し・高松城の水攻めはいずれもそれを具現化したもだと思う。最後の大ばくちと言われる「中国大返し」にしてもロジスティックをしっかりと確保してから進軍を開始している。戦力集中、兵站確保。実に忠実に戦略の基本原則を守って戦い続けているのだ(…その基本原則を守るような戦いをすること自体が驚異とも言えるが…)。
彼が英雄と一線を画すのはその野心の強さであると思う。劉備や関羽など英雄と呼ばれる人には野心よりも健気さを強く感じる。秀吉の場合には野心が圧倒的に強い(…そのあたりを今回の秀吉は実に上手に演じている)。それに秀吉はあまりにたくさんの人を踏み台とした。清洲会議の時に信長の後継者とした三法師もその後のことを考えると見事に踏み台にされたと思う。乱世の奸雄と呼ばれる曹操でも秀吉ほどには人を踏み台にしてはいない(曹操の出自は秀吉よりもはるかに高かったのでその必要が秀吉ほどにはなかったとも言えるが…)。


太閤信仰とも言えるほど豊臣秀吉に人気が集まるのは、彼の成り上がりぶりと「人たらし」と呼ばれるほど人心掌握が巧みだったからだ。また、彼の死後天下の名城大阪城と共に豊臣一族が滅んだためにさらに同情が集まったとも考えられる。その反面、老いた後は猜疑心の強い残虐な老人となっているがその部分に関する言及は少なく、好意的に評価する人が多いように思う。(特に秀吉出身地の東海地方に住んでいるからかも知れないが…)

まあ、何はともあれ秀吉はその野望をむき出しにしてきた。今後の岸谷五朗も注目である。
閲覧(3327)
コメントを書く
コメントを書くにはログインが必要です。
カレンダー
«前の月次の月»
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728
カテゴリー
月表示
Powered by XOOPS Cube 2.1© 2001-2006 XOOPS Cube Project | Design by PAGE design lab.
ページの先頭へ移動